2009年09月01日
目的は違えどパソコン自身にとっては所詮は同じプログラム
ウィルスという言葉が一般的に使われるようになったのは、パソコンやインターネットの普及と機を一にしているようです。
日常会話で誰かがウィルスという言葉を口にしたら、まずたいていはパソコンの話、病気の話ではない、と、今やそう見当をつけてもいい時代ではないでしょうか
しかしこのウィルス、迷惑だ迷惑だと嘆いているのは人間ばかり。パソコン自身はなんら特別扱いもしていないようです。
ウィルス、ウィルスと言っても、「誰かがある目的のために作ったプログラム」であることは、一般のソフトウェアと同じです。
ウィルスは「迷惑なプログラム」、その他は「役に立つプログラム」。目的は違えどパソコン自身にとっては所詮は同じプログラム、見分けることはできないそうです。
そのため、ウィルスを発見し駆除するためには、それ専用の対策ソフトが必要になるわけですが、いざ実際に導入してみるとあまり使い勝手のよいものでもないようです。
重すぎる動作、多すぎる不必要な機能、難しすぎる設定、ウィルス定義ファイルのダウンロードにかかる通信時間、などなど。
そのうえ毎年請求される更新料。それさえ払っておけばいいならまだしもですが、ソフトのバージョンアップと旧バージョンのサポート停止で、せっかく買ったウィルス対策ソフトもいったいいつまで使えるのやら……。
また最近ではウィルス対策以外にもファイアウォールやメールフィルタ、フィッシンング詐欺対策などの多機能が盛り込まれているため、設定次第ではほかのソフトに不具合が出るケースもあるそうです。
ウィルス対策自体が趣味、などという人は普通はいません。いたとしても例外でしょう。普通は「必要だから」「やらないわけにいかないから」というところでしょう。それがここまでの難題となれば、手に負えないと投げ出す人が多くなっても無理からぬ話です。
もはやそれなくしては生活がなりたたないくらいにパソコンは普及しています。ウィルス被害の拡大を「自己責任」に任せておける時代でしょうか。せめてもう少し一般ユーザーにもウィルス対策を立てやすく、実行しやすい状況になってほしいものです。
だからといって「自分のパソコンは自分で守る」意識が必要でない、というわけではありませんよ?みなさんもたまにはウィルスチェックしてみてください。