2009年09月18日
生活も身体も水に影響されることは想像に難くないですよね
人間の身体の多くは水で占められています。大人は6割ですが、新生児はそのほとんどとも言える8割が水です。生活だけでなく身体も水に影響されることは想像に難くないですよね。
暮らしていれば必ず水は使うものです。その水を上手に効率よく使うにはどうしたらいいでしょう?水の特徴を知ることが大切になりますよね。
日本では、地下にとどまる期間が短い水のために、ミネラル濃度の低い軟水がほとんど。硬水地方のヨーロッパと異なるこの軟水の性質を上手く利用するにはどうしたらいいでしょうか。
毎日飲んでいるであろうお茶で考えてみましょう。緑茶は日本代表のお茶、一方、同じ茶葉でありながらその製法(発酵させるか否か)で種類が変わる紅茶は、硬水の地域と言えるヨーロッパが主流です。
その、日本が誇る緑茶を、いつもの浄水器を通した水道水でなく、ヨーロッパ地方に多いミネラル濃度の高い硬水で入れてみます。そしていつも飲んでいる緑茶と比べてみましょう。硬水で入れた緑茶には甘みや旨味より渋みが立っていることに気がつくと思います。
では、逆に紅茶を浄水器を通した水道水で入れてみると、まろやかでも香りが硬水で入れたものよりも薄いことが感じられるようです。つまり、硬水地方の生まれのコーヒーや紅茶は、日本に多い軟水で入れるよりも、その地の水=硬水で入れた方が香りも立ち、美味しく感じるのです。
つまり、このことは料理にも当てはまると言えるでしょう。旅行先で食べた郷土料理を、いざ自宅で試してみると何か物足りない気がしませんか? それは、その土地の水で育った産物を、その土地の水で料理しているせいではないかと思うのです。つまり、土地にあった水のミネラル濃度などが旨味の鍵を握るのでしょう。
では口に入るものの他で水の影響を考えてみると…毎日入る人が多いお風呂。一番風呂で浴槽に入った瞬間に、肌にピリピリ感を感じた人が多いと思います。実は、これは水道水に含まれているカルキが原因なのです。入る前に大きくかき混ぜたり、レモンなどのビタミンCで中和させると、それらの刺激も大きく減ることが分かっています。
そして、もちろん肌だけでなく、脂肪分の層がない髪の毛は、水の影響を直接受けます。塩素によってゴワつき,パサ付きを起こしやすいのです。
この残留塩素は、人間のタンパク質との結合すると細胞を破壊する活性酸素を生み出します。洗い物で手が荒れる人は、水道水の中の残留塩素の影響のためと言えますので、クリームなどで手を保護してくださいね。
以上のように、改めて水は人間の生活に大きな影響をもつことがわかります。飲み物やその調理に使用する水の硬度、ミネラル濃度を変えると、その出来上がりの口当たりに違いが出ます。
少し水の持っている特徴を捉えてみることで、水を効果的に使用することも出来るのです。浄水器を通した水道水か、ミネラルウォーターか、その性質の違いを知ることは、生活に潤いをもたらすかもしれませんよ。