2010年04月04日
タスクマネージャの実行プログラムをじっと眺めたことあります?
今回はウィルス対策の話です。PCに慣れた人であればごくごく馴染みの「タスクマネージャ」ウインドウ。その中に、ある日見慣れない実行ソフトがあったとしたら?
そのプログラム、ウィルスの可能性あります。
それも、駆除できない、活動の正体も分からない、ウィルス対策ソフトにも引っかからない、いわば「インビンシブル・ウィルス」、かもしれませんよ。
そのウィルスは、ぼくが気づくまでの一ヶ月間、PCの中で元気に活動し続けていました。
気づいてやれなかった。ウインドウズの終了時に「○○.exeを終了しています。強制終了するときは終了ボタンを押してください」というメッセージが、すでに危険信号だったんです。
一ヶ月くらい経ったある日、ウィルススキャンをかけたら「ウィルスが見つかりました。例のアレです」という結果が。ええ、そういうことは早く言うように。
そいつの名前はひろふみくん。いや、ウィルスの名称が「HIROFU.A」だったから、という、ただそれだけの理由なんですけど。
何の因果か因縁か、いっくらネットで検索してみても「ひろふみくん」の対処法が載ってない。どういうウィルスなのかも載ってない。まったくの謎。
しかし、ここで焦るようなぼくではありません。というか、何となく焦るタイミングを逃してしまったというか、「ここまで来たら今さら慌てたって一緒」と、そのまま放置しておいたのです。
ある秋の晴れた日まで、ひろふみくんとの関係は続きました。そして突然、彼はいなくなったのです。何かの予兆とか前触れとかいったものは一切ありませんでした。
40日間ぼくはウィルスと共に生活していたことになりますが、その間のパソコンの調子はまったく正常で、何かトラブルめいたものの気配すらありませんでした。
ひろふみくんは何をしにぼくの所に来たのでしょう? あの物静かなウィルスがぼくのところに来たのは、ひょっとして寂しかったからなのでしょうか?