2010年12月06日
ご存知でしょか?猫やあらゆる動物にトキソプラズマ症
猫や犬、鳥類に寄生する原虫でトキソプラズマ症と呼ばれるのをご存知ですか?トキソプラズマは世界中にあるのですが通常は心配の要らないような事です。
この寄生虫はさまざまな動物の組織で成長をするのですが、卵であるオーシスト(接合子嚢)を産みつけるのはなんと猫の腸の内皮細胞だけなのです。
腸内細胞にある卵は猫の糞に混じって排泄されて、土の中で最長18ヶ月も生きる事が出来るのです。そのトキソプラズマの入った土を触った手で口に触れたり、また卵が食べ物に付着したりして感染する場合もあります。
体の弱っていて免疫が落ちている人や、免疫の無い胎児などは感染すると重い症状が出てしまいます。殆どはトキソプラズマに感染したとしても何ら症状が無いので問題はありません。
と言っても実はそんな心配する必要は無いそうです。何故なら既に感染し抗体を持っている事が大半なのだそうで、妊娠したから猫に触らない!となる必要は無いのです。
あまり心配する必要の無いトキソプラズマなんですが妊娠の初期に初めて感染してしまうと、胎盤から胎児にも感染してしまい、脳や目に障害がある「トキソプラズマ症候群」となってしまいます。また流産や早産の原因にもなります。
妊娠してから猫を飼い始めると言うのはかなりリスクが高いので止めた方がいいでしょう。何故ならトキソプラズマの抗体を持っていない可能性が高いからです。
トキソプラズマの卵が便から出やすいと言われている生後半年未満の子猫との接触は避けた方が良いでしょう。感染したか不安な妊婦さんは病院での検査をした方がいいです。
ただ感染しても殆どの場合は影響の出る確率はとても低いのでそんなに心配は要らないそうです。ただ猫に口移しで餌をあげるとかの過剰な猫との接触は避けたほうがいいですよね。
トキソプラズマ症の感染予防の対策としては、「生肉は加熱してから食べる事」「ペットの居ない人が妊娠してからペットを飼い出さない(特に猫)」。
それに「ペットに口移しで食べ物をあげない」「ペットの排泄物はすぐに処理」「よく手洗いする」と言う事でしょうか。猫を飼っているお宅ではこのような病気がある事を理解しておかないとダメですよね。
もう何年も猫のいる家庭ではトキソプラズマへの感染を心配する必要は無い訳ですが、もしもその家庭に妊娠初期の方が来られるような場合は注意してあげるに越した事無いですよね。