2011年04月30日
食べ物の好みも違うし、好きな動物も、服装のセンスだって違う
夫婦って、不思議だと思わない?だって、見知らぬ者同士がふと知り合って、つきあうようになって、あげくは、同じ家に暮らすようになるんだから。
暮らしてきた環境が違うから、好みや価値観も違う。例えば、好きな食べ物、色、動物、音楽、服装、本……得意なことや、趣味も違う。違うのがあたりまえだよね。
それが、夫婦になって一緒に暮らすと、共通点が増えてくる。違うところはあいかわらず違ってたりするんだけど、だんだん気にならなくなるんだよね。
昼ごはんにお互い外食したメニューが同じだったり。読みたいと思って買ってきた本が同じだったり。美術展に行って、いちばんいいと思う絵が同じだったり。そういうことが増えてくる。
初めは一緒にいることに違和感があっても、だんだん平気になる。いつのまにか、本当の自分の姿、本音を見せられる相手になってる。
夫婦になると、血のつながりのない者同士でも家族になれるんだね。これが、恋人同士とは違うところだよね。
でも、夫婦はもともと他人だから、わかりあえない部分もある。やっぱりどうしたって他人なんだなって絶望することもある。
話し合っても気持ちはすれ違って、考え方も折り合わなくて。そういう時って、どうしようもないよね。
所詮は他人だから、お互いわかりあおうとしてもわかりあえるはずはなく、そんなことしてもムダなのかも。そうだ、傷つくだけなのかも……なんて深い絶望と悲しみを味わうことになるんだ。
だけど、違うところがあるから夫婦って良い。お互いの違いを認めあい、尊重しあうと、もっともっと絆が深くなって、すばらしい夫婦関係になれるような気がするんだ。
もともとは他人だからこそ、相手の長所も短所も客観的に見られる。だから、全部ひっくるめて理解できる。そこが夫婦のすばらしいところだと思う。
それにしても、夫婦って、絶対縁で結ばれてるよね。前世で家族だったのかもしれないね。時々すごく似てる夫婦を見ると、「やっぱりそうだ、あの人たち前世で家族だったんだ」なんて勝手に納得してるんだ。