2009年01月09日
その辺に存在する原虫で猫とか犬などに寄生するトキソプラズマ症
ご存知でしょか?猫や犬または鳥などに寄生する原虫でトキソプラズマ症と言われる感染症を。このトキソプラズマというのは世界中の存在する訳で通常そんなに心配は要りません。
この寄生虫はさまざまな動物の組織で成長をするのですが、卵であるオーシスト(接合子嚢)を産みつけるのはなんと猫の腸の内皮細胞だけなのです。
猫の腸内細胞に産む付けられたその卵は猫の糞に混じり排泄されて土の中で最長18ヶ月も生存する事が出来るのです。それでトキソプラズマの入った土を触った手で口に触れたり、食べ物に卵が付着して感染する事があります。
殆どの場合はトキソプラズマに感染したとしても、何ら症状が無いので問題は無いですが、免疫の弱っている人や胎児が感染するととても重い症状となってしまいます。
妊娠中に猫は触れないの??なんて大袈裟に思うかも知れませんが実はそんな事は無く、殆どの人は既に感染していてもう体内に抗体を持っているので大丈夫なのです。
ただ妊娠初期に初めてトキソプラズマに感染すると胎盤を通して胎児にも感染してしまい、脳や目に障害のある「トキソプラズマ症候群」になってしまったり流産や早産の原因にもなるそうです。
妊娠してから猫を飼い始めると言うのはかなりリスクが高いので止めた方がいいでしょう。何故ならトキソプラズマの抗体を持っていない可能性が高いからです。
子猫は特に可愛くて見ると触れたくなりますが、実は生後半年未満の子猫にトキソプラズマが便に出ているので、妊娠中は子猫とは接触しない方がいいと思います。不安な妊婦さんは一度産科で検査すると良いでしょう。
ただ、もし感染してしまったとしても影響の出る確率はとても低いそうです。しかしペットの犬や猫とかに口移しで食べ物をあげたりするような過剰な接触は避けたほうがいいですよ。
ともかくトキソプラズマ症の感染予防には「生肉は加熱してから食べる」「ペットの居ない人が妊娠してから飼い出さない(特に猫)」などがあります。
その他に挙げるとするなら「ペットの排泄物はすぐに処理をする」「その後手洗いはマメに」「ペットには口移しで食べ物をあげない」ですよね。猫を飼ってるお宅ではこのトキソプラズマと言うものはよく認識しておくべきでしょう。
もう10年以上も猫を飼ってるようなご家庭でトキソプラズマの心配をする必要はありません。しかしもしその家庭に妊娠初期のお客さんが来られるような場合は注意がいりますよね。