2009年04月03日
子どもからオトナまで、日本の国民食・ラーメン
日本の国民食・ラーメン。子どもからオトナまで、誰もがいつでも食べられますよね。今では麺の本場・中国でも、日本のラーメン屋は開店できるほど人気があります。
日本のラーメンは、水戸黄門について書かれた文献で初登場しています。他にもラーメンの初めてについての諸説はありますが、どれが事実であるのかは不明です。
とはいえ、いずれの説でも、現在のラーメンとはスープや麺も全く異なるため、別メニューと言ってもいいようです。
人々のラーメンの好みは、スープや麺の違いによるところが大きいでしょう。また、観光地にはその土地にあった味をもったラーメンもあり、そのラーメンがその土地の名産品となっていることも多いでしょう。
ラーメンといえば、日本3大ラーメンとして札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多ラーメンが挙げられます。そのそれぞれにその土地の特徴が、麺やスープの味、トッピングに現れています。
札幌ラーメンと言えば、やっぱり味噌味を思い起こしますよね。しかし、元々は醤油や塩のあっさり味だったのです。「味の三平」というラーメン屋によって考案された味噌ラーメンが大ヒットとなったおかげで、全国的に「札幌ラーメン=味噌味」という捉え方になったようです。
そして、その他有名な喜多方ラーメンですが、その特徴は、太めの平たい縮れた麺。大正末期から昭和初期の屋台の「支那そば」がその原点です。
そして多くの人を魅了する豚骨白湯スープの博多ラーメン。麺は茹で時間の短い極細のため、のびやすく少なめ。そこでできたのが替え玉システムなのです。紅ショウガにたっぷり青ネギのトッピングが基本と言えるでしょう。
これらの大きな3つの流れから、のちに各地域によって特徴のあるラーメンができてきたと言ってもいいでしょう。たとえば、東京だけでも「東京ラーメン」や「東京豚骨ラーメン」、「八王子系」など、流分かれています。
では、欧米にも広まりつつある、この日本式ラーメンは、どのように生まれ広まっていったのでしょうか。
理由の1つとして、江戸時代から続いている夜鳴きそば屋の流れを汲んだ屋台のラーメン屋があげられるのです。市中を回って評判を得た後に、ラーメン専門店としての固定店を開業するが多かったようです。
ラーメン専門店ではその店によってスープに個性があり、今ではインスタントラーメンでもそれと近い味を楽しむことができます。健康に注意しながら、インスタントラーメンでご当地ラーメン巡りを楽しむのもいいかもしれませんね。