2009年11月02日
フランス料理は、スフレ、ババロア、プディングなどをスイーツ
ふつう、主食の後に出される果物、菓子、アイスクリームなどのことをスイーツといいます。
お菓子のうち、ケーキやプリンなどといった甘いものを一般的に広くさしていうのが「スイーツ」という言葉です。
語源がイギリス英語の「sweet」であるカタカナ英語で、甘いデザート・お菓子を意味する言葉がスイーツです。
「スイーツ」は、当初わが国では有名店のパティシエによる高級洋菓子などを意味しており、子供のお菓子と区別して、「大人が味わって食べるお菓子」という意味で使われる言葉でした。
3年くらい前から女性雑誌を中心にスイーツがブームとなり、このブームによって「スイーツ」という言葉が普及し、国内の菓子メーカーもスイーツ・ブームに参入しました。
そして「お手軽スイーツ」や「和風スイーツ」といった形でスイーツは甘いお菓子全般を意味する言葉となりました。
ところで、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの国々ではスイーツの意味で「デザート」という言葉が使われることが多いといえます。
一方、イギリス本国やイギリス連邦の諸国においては、「スイーツ」という言葉が広く一般的に使われています。
そして実を言うと、「下層階級や労働者階級のお菓子」という意味が「スイーツ」という言葉に含まれているのがイギリスでの用法なのです。
ケーキやアイスクリームなどを、「スイーツ」といえばイメージされる方が日本では多いのではないかと思われます。
これらは通常は「スイーツ」から外され、菓子職人が作る菓子のみを「スイーツ」と呼ぶのがフランス料理なのです。
この両者はまったく別物とされていて、スフレ、プディング、ババロアなどの「料理人が作る菓子」だけをフランス料理ではスイーツというのです。
魚料理にコツがあるように、スイーツも作るのにコツがあるそうです。