2010年09月15日
時々、こんな想像をするの。夫婦って、前世でやっぱり家族?
夫婦になるって、不思議だよね。もしかしたら、すれ違って出会うこともなかったかもしれない二人。それが運命で引き寄せられて、つきあうようになって。
生まれた場所も、育った家庭も、通った学校も、食べ物の好みも、好きな動物だって違う。お気に入りの色も、服装のセンスだって違うよね。同じところより違うところの方が多いのが普通。
でもね、夫婦として一緒に暮らすと、だんだん似てきちゃうの。不思議だね、どうしてだろうね。
テーブルを買いに行って、いいなと思うのが同じだったり。読みたいと思って買ってきた文庫本が、まったく同じだったり。テレビのお笑い番組を見ながら、同じところで突っ込んでいたり。
年を経るごとに、少しずつ、一緒にいることに違和感がなくなってくるんだよね。いつのまにか、同じようなタイプの人間になってきちゃう。
夫婦になると、血のつながりのない者同士でも家族になれるんだね。これが、恋人同士とは違うところだよね。
でも、夫婦はもともと他人だから、わかりあえない部分もある。やっぱりどうしたって他人なんだなって絶望することもある。
例えば、夜中に延々話し合っても結論が出ず、意見が対立したまま朝を迎えてしまう時とか。
本当にさびしくなる。まるで私はこの世にひとりぽっち……一番に私をわかってくれていると思っていた彼が私をわかってくれていなかった、そして私も彼のことをわかってあげられていなかったって。
だけど、無理にわかりあおうとしなくてもいいんだ。夫婦だって、違うところがある。それをお互い認めて、尊重しあえたら……それが理想の夫婦関係じゃないかなと思うんだ。
もとは他人だから、お互いを客観的に見られる。夫婦って、やっぱりいちばん理解しあえるのかもしれないね。
時々、こんな想像をするの。夫婦って、前世でやっぱり家族だったのかもしれないって。だって、二人並んでると、なんとなく雰囲気が似てたりする夫婦が多いもの。あなたはどう思う?