2010年09月02日
エステも時代を反映する産業であり、最近のストレス社会では
美学、全身美容を意味するフランス語のesthetiqueがエステティックであり、日本ではこれを略してエステと呼び、痩身、脱毛、美顔などの全身の美容術を意味します。
いつの時代でも美を求めるのが女性であり、日本におけるエステの歴史は明治時代に盛んになった美顔術、いわゆるフェイシャルケアにさかのぼるといわれます。
1970年代頃から国民所得にゆとりが出始めたことに伴いエステが盛んになり、顔に限らず全身マッサージ、脱毛などさまざまなトリートメントが提供されるようになりました。
最近のエステでは、仕事や人間関係の疲れから癒されたいという要望に応えて、疲労回復やストレス解消を目的としたリラクゼーションを提供するところが増えています。
トリートメント一つ取り上げてみても、美容や疲労回復の目的によっては同じものを使うことはまれではなく、エステとリラクゼーションのトリートメントに境界線を引くことはできません。
欲張ってエステとリラクゼーションを兼ねるトリートメントを受けるのではどちらの効果も期待できないわけで、目的はしっかり絞っておかなければいけません。
エステティシャンより期待したサービスを受けることができず、逆に体の不調を訴える利用者も多くいる中で、人気が集まるエステ産業にも頭を悩ませる部分はたくさんあることは明らかです。
支払いのトラブルでは、高額のクレジット契約を結んだ後エステのサービスを受ける前にサロンが倒産したにもかかわらず、クレジット会社からは支払いの請求を迫られたという話もあります。
そのため利用者を保護するために導入されたのがクーリングオフという制度で、エステの効果のほどを見て支払いができるよう、一定期間無条件で申し込みの撤回、契約解除ができるというものです。
エステに行くときは自分の体のどの部分をどうしたいかという希望をしっかり持つ必要があり、あいまいなままではあいまいな効果しか得られないでしょう。
自分の理想をエステティシャンに適切に伝えることによって、より適したエステ技法を選んでもらうことができ、効果的な結果を求めることができるようになります。
自分の欠点に悩み続けエステによって精神的苦痛から解放されるのであれば、高額なエステもお金を貯めてやってみる価値はあるというものでしょう。