2011年04月04日
離婚の理由が全く同じと言っていいでしょう。
本当によく頻繁に耳にする話として、「残念ながら性格が合わなくてこの夫婦は離婚するに至った」というのがあります。
ただ、性格だけではなく様々な事柄で不一致が生じるのは、生まれも育ちもちがう二人が共同生活をしていく以上当然であり、これだけが離婚の原因だと言い切ってしまうのは、実におかしいことです。
ということで、それは離婚の理由を言っていないのとほとんど同じであり、性格の不一致という言葉は、実のところどうにでも取れてしまうあいまいで抽象的な言葉ということになってしまいます。
明確にすべきことは、離婚を決意した「生々しい具体的な理由」であって、これをはっきりさせなければ、先に進むことはできません。
あらためて「性格の不一致」という言葉の本当の内実を考えてみて、離婚したい理由をしっかり熟考してみることが必要です。
主な離婚の原因が、「夫婦間の価値観と生活観の相違がはなはだしい」というような場合も全く同じことが言えます。
実際に夫婦が離婚しようとするなら、「性格の不一致」という理由だけなら、なかなか困難なことであるといえます。
かなり具体的で明確な、説得力のある理由がないと裁判離婚で勝つことはできず、協議離婚や調停離婚の理由にしかならないことが多いです。
「認められることがありえない」ということではないのですが、裁判離婚は相手が離婚を嫌がっているわけですから、離婚する理由としては説得力に乏しいのです。
このまま結婚生活を続けるか、それとも離婚を選択するかは、その後の人生を左右する重要な決断であるといえます。
本当に離婚するのか、夫婦生活を続けるのかはしっかり考えて慎重に決断すべきことだといえます。
じっくりと落ち着いて、再度「本当に離婚を選択すべきなのか」について考えたうえで、しっかりと心を決めることが必要となるのです。