2011年05月03日
サプリメントは合理主義的アメリカらしい食品ですよね
サプリメントと言えば、何を思い起こすでしょうか? 薬と同じように処方される、ということでしょうか?
残念ながら、悪い部分を完治する薬としての役割はないのがサプリメント。あくまでも「栄養補助食品」であり「健康補助食品」の括りなのです。形状は実に似ているのですけど、その中身はまったくの別物です。
サプリメントはよくサプリと略して呼ばれることもありますが、元は「ダイエタリー・サプリメント」を略したものが、サプリメントなのです。つまり訳せば「補足、補完/食事」であり、その名の通り、薬形体の食品といえるのです。
サプリメントは食事では不足しがちな栄養素を、カプセルやピル状にして補うものです。そして、そのブームはアメリカからやってきたのですが、まさに、アメリカの合理主義を食品にしたとも言えると思います。
日本でのサプリメントは既に市民権を得ています。しかし、その法整備や体制は、まだまだ発展途中で、後から追いかける形となっています。
日本でも医療費が上がったことから、医者にかからないための予防医学、という意識が出来てました。そこで、サプリメントは日常に欠かせない代替医療のひとつとして、重要な位置を占めるようになってきました。
サプリメントの成分は大きく4つに大別されます。1・ビタミン系、2・ミネラル系、3・アミノ酸系、4・ハーブ系(薬草)の4つです。
多くのサプリメントの中でもかなりの種類を占めているビタミンや、ミネラルは、人間が生きていく上で必要とされる5大栄養素に含まれており、お互いに補い合う微量栄養素と言われるものです。
また、アミノ酸の中でも、体内で生成することの出来ない「必須アミノ酸」は、栄養素として摂取することが必要な有機化合物なのです。最近の健康ブームでは、サプリメント以外の食料品や飲料水にアミノ酸が含まれることも多くなり、その名はよく知られるようになりました。ハーブ系は、そのまま薬草であり、天然成分である草のことを指しています。
サプリメントの需要が高まるにつけ、それを悪用する人も出てきました。長い間病気に悩まされている人や、その家族たちの救いを求める気持ちにつけ込んだ悪質なトラブルは後を絶ちません。
適度な運動に、きちんとしたバランスの良い食事を摂れていたら、さして重要とは言えないサプリメント。しかし、この忙しい現代社会においては、力強い味方と言えるでしょう。
健康でいたい気持ちは誰しも同じです。そのためにまずは基本となる食生活を正していきたいものです。サプリメントはその食生活の中で、あくまでも脇役として飲用したいものですね。